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 もう1年以上前に姉から借りたこの本をようやく読み始めてみた。
書店で見かける度に「あぁ〜読まなければ…」と思いつつ、
なかなか取りかかれなかったのであった。
コピーに躊躇していたわけではなく、ただゆっくり読みたいと思っていた本だったから、しっかり時間の取れる時でないと始められなかった。
そして、一晩一冊ずつ一気に読んだ。

「ガスコンロで腕を焼かれる」
「アンモニア水を飲まされ、塩酸入りの洗剤で掃除をさせられる」
「弟の汚物を食べさせられる」

そんな「母親からの児童虐待」を受けた本人が語った本であった。

これには、続編もあり、借りたのは3冊。
「幼年期」「少年期」「完結編」

実際に虐待を受けた期間をまとめたのが幼年期であった。
だから、これが一番悲惨な内容に思えました。
でも、あくまで、5,6歳の子供の観点からの文章になっているため、
とても読みやすく判りやすく、たんたんとしている。
状況はおぞましいものだけれど、当人の考え方が違うので、さらっと書かれていたりする。
周りの人の思い、特に母親の真意や、父親の気持ちなども何も出て来ない。
本当に、少年自身から見た事のみ書かれている。

ちなみに「母親がなぜ虐待するようになったか」は完結編に少しだけ出て来る。

子供の虐待という事についても、もちろん重要な内容だと思ったけれど、
私はどちらかと言うと「里親里子」に関しての方が興味があった。

なぜか、私は昔から、里親・養子制度にとても興味をひかれる。
中学か高校生位の時にはすでに、そういうドキュメンタリー番組などもよく観ていたのであった。
(もし何かの縁があったら里親になってもいいと思っていたが、残念な事に(?)自分の子供が生まれてしまったので、とりあえず今の所それで手いっぱいである…(^^)ゞ)

まー、そーゆー事で、そういう内容の物語本も我が家の本棚には多々ある。
そして、そういうモノには、やはり「虐待」が関与していたりする事も少なくない。
だから、虐待に関しての本も多い、と言ってもいいのかも知れない。

だから、「州史上最悪の児童虐待」といわれているこの本を読んで、
「これが史上最悪?あーそうなんだ。」という印象だった。
そういうモノを読み慣れているからなのかも知れない、と思った。

でも、ふと気が付いたのであった。

イヌやネコに対する虐待を、いろいろ知ってきたからなのかも知れない、と。

この「Itと呼ばれた子」は確かに、本当にひどい仕打ちを受けてきた。
でもそれは、最近発覚する動物虐待においての出来事とも大して変わらない。
そしてそれも、氷山の一角である事は明白な事実なのである。

この著者は、賢く強い意志の持ち主であったため、生き延びる事ができた。
でも、イヌやネコなど、小さな無垢な動物には、その力は無い。

「人間と他の動物の違い」
「虐待に対する人間の考え方の違い」などなど。

とても難しい。
結局のところは、自分は何も出来ず、高みの見物をしているだけなんだなーという事かなー。
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